練馬区光が丘公園~東京でライラックと再会!
♪らいらいらい、ライラックはリラ!
北海道に住んでいる時は、いつも身近に花がありました。
大通公園はもちろん、大好きだった百合が原公園など、春から夏にかけて次々と花々が咲き誇り、それこそ百花繚乱の風景を楽しんだものです。
好きな花はたくさんありますが、札幌と言えば、やはりライラックでしょう。
毎年、5月の末に、大通公園では「さっぽろライラックまつり」が行われ、このブログでも、何度か記事を書きました。
東京に戻ると、春にライラックが見られないのはとても寂しいだろうと思っていたのですが、
一昨年の秋、何度か足を運んでいた近くの公園で、偶然、花の名前を書いた名札に「ライラック」の文字を見つけました。
どこにライラックがあるのかわかりませんでしたが、ここに植えられているのなら、春になれば咲くだろうと、春になるのがとても楽しみでした。
しかし、翌年の春になっても、ライラックは咲いておらず、つぼみが房のようでライラックっぽい木はあるものの、やっぱり何だか違うみたいで、公園の管理事務所で、ライラックはどれなのか聞いたのでした。
管理の方も、即答できず、調べて連絡しますということになったのですが、帰ってきた答えは、「ライラックは植えられていません。」でした。
以前は確かに植えられていたようですが、寒冷地を好んで咲く花のライラックにとって、猛暑の東京はつらかったのでしょう。枯れたかなにかで、とにかく、もうここにはなく、当時作られた名札だけがその名残だったようでした。
「東京でもライラックが見られる!」と期待していたので、その失望感は大きかったのですが、やはり東京でライラックを見るなんて、無理なんだろうなと思ったのでした。
★
ライラックの花を見ると、いつも思い出すことがあります。
札幌に引っ越す前に住んでいた場所で、駅へ行く途中、「リラ」という名札の付いた木がありました。
ライラック(Lilac)は、英語ではライラックですが、フランス語では「リラ」と発音します。
その木を見た当時は、「ライラック=リラ」とは知らなかったのですが、しばらくして、その事実を知りました。
「そうか、ライラックはリラだったんだ。」
そして、ようやくトップ画像が関係してくるのですが、ある日、「らいらいらい、ライラックはリラ!」という歌詞が聞こえ、それが、少年隊の「仮面舞踏会」だったのです。
いわゆる、「空耳」というやつで、もちろん「らいらいらい、ライラックはリラ!」なんて歌ってはいません。
後で調べてわかったのですが、どうやら、「トゥナイ(Tonight)、ヤイ(ya)ヤイ(ya)ヤイ(ya)ヤイ(ya)ヤイ(ya)、ティア(tear)!」と歌っているようですが、「ライラックはリラ」というフレーズが頭にあった私の耳には、「らいらいらい、ライラックはリラ!」と聞こえたのでした。(アホか)
ということで、みなさんもYoutubeで確認してみて下さい。以前、本当に「…リラ!」と歌っているように聞こえるのがあったのですが、削除されてしまいました。でも、そう思って聞くと、そう言っているように聞こえる…ハズなんだけど、おかしいなぁ。
写真クリックで、少年隊「仮面舞踏会」のYouTubeへ(注:音が出ます。)
おまけ:ばかばかしくて何か笑えます。
ま、聞こえるかどうかはともかく、この季節が来ると、私の頭の中ではいつも、少年隊が「らいらいらい、ライラックはリラ!」と歌い始めるのです。
そして今年、またも少年隊の声が耳に響き始めた春。
「いくら歌ったって、東京ではライラックなんて咲かんのじゃ!」と、半分キレ気味でしたが、ふと、「東京のどこかに、ライラックが咲いている場所はないだろうか?」と思い、ネットで検索してみたところ…。
なんと、自宅の近くの、練馬区・光が丘公園に植えられていることがわかり、昨年もちゃんと咲いていて、ブログ等でも紹介されていました。
こんなに近い場所にあったなんて!
何という、
灯台モト冬樹!
じゃなくて、大正デモクラシー!
でもなくて、そう、灯台もと暗し!
これは行かねば!
ということで、4月20日、慌てて光が丘公園に開花状況を問い合わせたところ、すでに咲き始めているとのこと。
となれば、次の土日しかチャンスはない、ということで、その週末、光が丘公園に行ってきました。
都営大江戸線の駅を降りると、
見事なイチョウ並木のアプローチの向こうが光が丘公園です。
どこに植えられているのか分からなかったので、管理事務所で聞いて、事務所の裏手の広場へ向かいます。
すると…あの懐かしいライラックの香りが、どこからともなくしてきました!
その香りにひかれて、さらに歩くと…。
おぉ~~~!!
ありました!
2年振りの再開に、興奮し、我を忘れ、「らいらいらい、ライラックはリラ!」と歌いながら、少年隊よろしく、バク宙でもしたいくらいでした。(バク宙もバク転もできないケド)
ライラックの写真は、8年間の札幌生活で、それこそ山のようにありますが、香りは記録できないので、時々思いだそうとしても、うまくいかないことがあります。
久々のライラックの香りは、やさしく気品があって、それはそれは懐かしい香りでした。
目を閉じて寝転がり、大通公園の風景を思い出しながら、長い間、その場所で時間を過ごしました。
★★★
その大通公園では、先週の水曜から29日まで、第53回「さっぽろライラックまつり」が開催されていました。
2004年の大型台風18号で、大通公園の木が倒れる前は、公園を木々が挟むように密集していたため、香りが外へ逃げず、今の季節、地下鉄の大通公園駅から公園へ上がる際、まだ地上に出る前から、ライラックの香りが迎えてくれる、それくらい、大通公園はライラックの香りに包まれていたものです。
それこそ、「迷い込んだ幻想(イリュージョン) 時を止めた楽園」なのです。
今年は桜も遅かったようなので、ライラックも満開まで進んでおらず、まだこんな感じかもしれません。
そう言えば、札幌に住んでいた時も、なかなか「ライラックまつり」とライラックの満開がドンピシャにならなかった記憶があります。
この時期、ようやく春から初夏へ向かうのに、何だか寒さが戻って肌寒い気候になることがあり、北海道の人は、これを「リラ冷え」と呼んでいます。
とても季節感のある綺麗な言葉だと思いますが、そういえば、渡辺淳一の作品で「リラ冷えの街」というのがあったことを思い出し、いつか読んでみようと思っていたこともあり、先日、購入しました。
札幌のライラックを思い浮かべながら、読もうと思います。
家ごとに
リラの花咲き札幌の
人は楽しく生きてあるらし
(大通西4丁目にある吉井勇の歌碑より)
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(2011年04月下旬のある日)
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この記事へのコメント
『リラ冷え』は
渡辺淳一の
「リラ冷えの街」から
出来た言葉ですよ~♪
今年は
ホントにいつまでも寒くて
私んち方面では ようやく
桜が散り始めたところです
まだ
ライラックは
ぜ~んぜん咲いてません
今の札幌で ようやく
私が上京した頃の
東京の気温て感じです
あいかわらずコメント早っ!
なのに、あいかわらず返コメは遅っ!
(すみません)
「リラ冷え」という言葉の由来を詳しく書けば、1960年に、北海道の俳人の榛谷美枝子さんが「リラ冷えや 睡眠剤は まだ効きて」と、句に詠んだのが最初で、渡辺淳一の「リラ冷えの街」は、北海道新聞の日曜版の連載小説として1970年7月から翌1月まで掲載。
さすがに道新の力は絶大で、札幌市民の間に「リラ冷え」という言葉が広まり、やがて気象用語にまで使われるようになった。
ということは、私も知ってますよ。何せ、北海道大好き人間ですから。
逆に書いたつもりはないのですが、そう読めてしまったのでしょうか? う~む。
ちなみに、「リラ冷えの街」を読み終わりましたが、ただの不倫エロ小説で、時間の無駄でした。
やめてほしいと思う北海道民はたくさんいますが、いまだに声を上げにくい雰囲気があります。
そういえば、第一回よさこいの実行委員だった北大生が、それを看板にして前回の参議院選挙で自民党比例区から出て当選していました。ご本人は北大で企業経営論を専攻していたというから、計算通りということなのでしょうか。
政令指定都市札幌は、近頃ほんとうに住みにくい街になってきました。数少ない、「声を上げるよさこい反対派」として、また記事を書いてください。
咲かない年もありましたが、今年は豊作で~っシュ♪
ヽ(*´▽)ノ☆