拝啓 北海道の皆様 5~みずいろの手紙

お元気ですか。そして今でも愛しているといって下さいますか?
あの暑かった夏がウソのように寒い冬が続く中、いかがお過ごしでしょうか?
昨年は、東京に戻って最初の冬で、おそらく身体が寒冷地仕様のままだったのでしょう。寒さなどほとんど感じることなく、周囲の者が「寒い、寒い」とぬかすのを、「ケッ、これくらいで寒いとか言ってんじゃねえよ、バーロー!」という気分で過ごし、コートも、ほんの数日程度しか着ずに春を迎えたものでした。
しかし、今年になってからは、連日、コート着用で出勤しています。
ちなみに、今年の東京は少し寒いです。
もちろん、北海道とは比べ物にならないのはわかっています。
夏に気温を比べて、「札幌の暑さなんか大したことないんだよ!」ということをお伝えしましたが、冬も比較しないと公平ではないので、冬の最低気温一覧を作ってみました。

「な~んだ、最低気温でもマイナスの日なんてほとんどナイジャン!」
そう思われた方が大半だと思いますが、
すみませン。
これでも、昨年よりずっと寒いのです。
だって、東京では氷点下の日なんてメッタにないのです。昨年だって、1月に1日、2月に1日のたった2日間だけだったのです。
ちなみに札幌がこちら。

さすがにオール氷点下ですが、平均して昨年より1度寒いのに対し、東京は1.5度寒いです。
次に、最低気温を昨年と比べてみると、こうなりました。


東京は昨年より寒い日が圧倒的に多いのがわかると思います。
冬の出だしは大したことはなかったのですが、年末に急に冷え込み、風も吹いたことから、体感はかなり寒く、コートを着ようと思ったのですが、「年内にコートなんか着てしまったら、シバレル冬を過ごされている北海道の方たちに合わせる顔がない。」と何とか年内はノーコートで通しました。
しかし、ぬくぬくとした正月休みを過ごした身体には、もう堪える気力もなく、今年は、ついにコートを着てしまいました。
たったひと冬で、寒冷地仕様から東京仕様に戻ってしまったことを思うと、また、悲しい気持ちになってしまうので、深くは考えないようにしています。
ひとつ言い訳をすれば、今年の夏は殺人的な猛暑だったので、夏との較差が大きく、昨年よりずっと寒く感じるのだと思います。
そういえば、今年はまだ、雪を見ていません。
昨年は、東京で雪を見て、思わずはしゃいでしまいましたが、東京の雪はべちゃべちゃなだけで、北海道の雪のように、「きゅっきゅ」と音を鳴らして歩き、子供の時のような何となく楽しい気分になることもありません。
★
今日、この記事を書き、作った気温表を見ていたら、あべ静江の「みずいろの手紙」を思い出しました。
みずいろは涙いろ そんな便箋に
泣きそうな心を たくします
あれこれと楽しげな
ことを書きならべ
さびしさをまぎらす 私です
泣きそうな心を たくします
あれこれと楽しげな
ことを書きならべ
さびしさをまぎらす 私です
「楽しげなことを書きならべる」ことができたなら、まだ良いのですが、東京の生活は楽しくないし、前の記事のような、「悲しい気持ち」になる出来事ばかりです。
昨年末に、さらにまたひとつ、札幌で大好きだったものがなくなって、深く落ち込んだばかりなのに、1週間前に、また札幌で悲しいことが起きてしまいました。
逢えなくなって18月すぎて
なおさらつのる恋心
手紙読んだら 少しでいいから
私のもとへ 来て下さい
なおさらつのる恋心
手紙読んだら 少しでいいから
私のもとへ 来て下さい
もう約18ヶ月、北海道の地を訪れていません。平成元年に、北海道を訪れて以来、最長のブランクです。
「私のもとへ来て下さい」と言っても、北海道が東京へ来るわけにはいきません。私が行くしかないんです。
今年は北海道に行ければいいなと思いますが、ケジメというものがあるので、まだどうなるかわかりません。それに、一度住んだのに、また旅人として行くのは、何だか照れくさくてイヤなのです。
愛しているといわれた時が
だんだん遠くなるみたい
手紙読んだら 少しでいいから
私のもとへ 来て下さい
だんだん遠くなるみたい
手紙読んだら 少しでいいから
私のもとへ 来て下さい
ということで、北海道に行くこともないので、「だんだん」ではなく、「どんどん」、そんな気持ちになります。
「ま~たコイツ、湿っぽくなりやがった!」と皆さん、思われることでしょう。正直、自分でも「ケッ!」と思います。
年が明けても更新せず、「あけましておめでとうございます。」と言う時期はとっくに過ぎてしまいましたが、北海道のことを書こうとすると、楽しかったことをたくさん思い出すのですが、どうしても最後は悲しい気持ちの方にシフトしてしまうので、なかなか書く気になれません。
そういう性格なので、どうしようもないのですが、やはり湿っぽいブログは、自分で見ていてもよろしくないので、今年は少しでもいいから、そこから脱しようと思っています。
でも、悲しいことばかり続くんだよなぁ。
★★ここからは私信です。★★
みぃさん
闘病記事を読んで、少しでも、悲しい気持ちになるのが先になるようにと、私も念を送っていましたが、メメちん、とうとう虹の橋を渡ってしまったんですね。
コメントしようと思いましたが、ちょうど記事を書いていたので、このブログにもメメちんのことを残しておきたくてここに書きます。
私が北海道を離れる日、ちょうどその時に発病したのですよね。そんな、ショックな出来事があった時に、電話して励ましてくれたのを覚えています。
あの時は、ありがとうございました。
1週間経ち、少しは落ち着いたかと、今度は私が電話しようと思いましたが、今日の記事を読んだらまた泣けてきて…まだとても無理のようです。
「元気を出して」なんて言いません。
本当に悲しい時は、そんなの無理だと良くわかっているからです。
今はただ、メメちんのことをいっぱい思い出してあげて下さい。

画像お借りします。
思えば猫好きの私が、札幌での生活で不足していた猫ビタミンを補給するのは、みぃさんのブログの中のメメちんの姿でした。
メメちん、ありがとね。
メメちんに会って、額を指でスリスリさせてもらいたかったです…。
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(2011年01月下旬のある日)
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