どさん子~内地で初ラーメン

新潟からの帰路、昼食は「札幌ラーメン どさん子」で食べました。
東京への道々で、北海道関連のモノを見つけては、北海道に後ろ髪を引かれていたのですが、またまた、「札幌ラーメン どさん子」の看板を見つけてしまいました。

場所は、昔、何度か行ったことのある、「上越国際スキー場」の近く。
「札幌ラーメン」と謳ってはいますが、「どさん子」は本社を東京に置く「株式会社ホッコク」によるチェーン店で、他にも、「どさん娘」や「どさん子大将」という、似た名称のチェーン店もあり、「どさん○」は東京でもわりと有名な方ではないかと思います。
久しく食べてはいなかったのですが、北海道を去る直前に、「マンボウさん」のブログで、「どさん○」が取り上げられていたのを読んだばかりだったので、入ってみることにしたのです。
記事では、東京に転勤して来た「道産子」マンボウさんが、初めて住んだ街で「どさん○」を見つけ、食べてみたものの、
「え?これが札幌??・・・馬鹿にするな!!\(*`∧´)/」
と、愕然としたという内容。
私もラーメンは好きなので北海道でも良く食べましたが、ラーメンに、と言うか、食べ物に特別なコダワリがないので、評判の店を食べ歩くというほどではなかったのですが、それでも、色々な店で食べることで、多少は味の違いもわかるようになったと思います。
ちなみに、社会人になって最初に勤めた会社のビルの隣に「どさん○」があり、遠くまで昼食を食べに行くのが面倒な私は、週に2、3回はそこで食べていました。
普通に美味しく食べていたのですが、ある時、札幌出張があり、札幌から戻った翌日に食べた時には、現地のラーメンとの違い(特に麺)が歴然としていて、ビックリした記憶があります。
今回は8年も住んだ後ですから、結果は火を見るより明らかです。
「そ~か、そ~か。札幌帰りの北旅サマをナメンナヨ!」
「馬鹿にするな!!と言ってやろうじゃないか!!」と、鼻息荒く店へ。

ここは、特製味噌ラーメンがウリのようですが、

それは、札幌と越後の味噌をブレンドしたもので、800円。

「800円は高いんでないかい?」ということで、普通の味噌ラーメン、600円をオーダーします。

やって来た味噌ラーメン。

見かけは、もやしがゴッチャリと入っていて札幌風ですが、

麺は、縮れ麺ではありません。
もちろん、サッポロラーメン全てが縮れ麺というわけではありませんが、「ナンチャッテ札幌ラーメン」を謳うのなら、やっぱり麺は縮れ麺にするべきでしょう。
特製味噌ラーメンは縮れ麺なのに…たくっ。

気を取り直して、ゴマの浮かぶスープを一口飲んで、食べ始めます。
「ば、馬鹿にする……………………。」
「あれ、普通に美味いジャン。」
もちろん、絶賛するような味ではなかったのですが、マズイわけではなく、まあ普通。」
振り上げた拳に困りつつ、

申しわけ程度に入っていた「タマネギ、挽肉、コーン」に対し、「これを入れたから札幌ラーメンですってか! ナメンナヨ!」と、無理やり拳を振り下ろします。

完食。
う~む。昔は札幌帰りの時、確かにヒドイと思ったのに、8年住んだにもかかわらず、逆に舌が退化してしまったのか。
「マンボウさん、す、スマン…。」
ま、私が食べていたのも、マンボウさんが東京に転勤で来たのも、もうかなり前の話しだし、今や全国有数のラーメン激戦区になった東京で、昔のアノ味のままでやっていけるワケもないしと自分を納得させます。
実際に、今では「株式会社ホッコク」でも、「どさん子」ではない店の展開もあるようですし、FCにしても店独自のメニューを容認している模様。

この店で言えば、味噌にこだわっているらしく、日本各地から選んだ4種類の味噌を使っているとのこと。

でもなぁ。それならやっぱり、「なんちゃってサッポロラーメン」ではなく、「越後味噌」を前面に押し出して「越後ラーメン」として展開するべきだと思うのですが、やっぱりラーメン界における「サッポロ」ブランドは今でも強力だということなのでしょうか。
何となく釈然としない気分で、再び車を走らせると、

今度は、国道沿いに、札幌を中心に展開するチェーン店の「味の時計台」を見つけたのですが、看板に大きく「サッポロこだわりラーメン」と書いてあるのに失笑。
札幌では私も時々食べましたが、札幌のラーメン屋の中での私の位置付けは、「特別なこだわりもなく、ごちゃごちゃ言わずに気楽に食べられるラーメン」。

札幌の店でも、看板に小さくは書いてありますが、道内ではこんなにデカデカと書いてある看板を私は見たことがありませんでした。(気がつかなかっただけかもしれませんが。)
札幌発ではないのに、「サッポロラーメン」を謳うのも問題がありますが、「味の時計台」に、「これがコダワリのサッポロラーメン」と言われるのも、本気でこだわっているラーメン屋さんが数多くあるのも知っているので、「何かイヤだなぁ。」という感じ。
まあそれでも、「味の時計台」は「味の時計台」なりに、コダワリがあるのかもしれないのでいいとしても、「どさん○」はねぇ。
味はともかく、やっぱりコレはどう考えても、「サッポロラーメン」じゃないでしょう。

せめてadidasに対するadidosのように、「サッポコラーメン」とするか、そうでなければ、「私がいくら頑張っても道産子(どさんこ)にはなれず、結局は都産子(とさんこ)なのと同じように、「とさん子」と名前を変えたらいいのでは?
自分の故郷を冒涜されたと感じて憤慨したマンボウさんの気持ちが少しわかったような気がしつつ、車は東京へ向かって行ったのでした。
「内地でオレも考えた(2009.11.06)」より転載
※ブログランキングに登録しています。

★↑↑北海道な日々を感じていただけたら、応援のクリックをお願いします。
(2009年07月下旬のある日)
※北海道のホームページも作成中です。
よろしければ、ご覧下さい。
『北海道!旅の情報発信基地』

『sapporo!観光ナビ』

この記事へのコメント
八丁みそ
薩摩みそ
は わかるとして
札幌みそ って なんでスか?
聞いたことも
見たことも
ないんスけど(^^;
大昔には良く食べたものの、すっかりご無沙汰だった「どさん○」。
マンボウさんの記事を読んで、「逆期待」が高まりすぎていたのかもしれませんが、ま、進化、退化以前に、何でも美味しく食べられる「魔法の舌」を持つ私(味音痴とも言う)ですからね。
都産子としては都内店の味も確認するべきでしょうが、都内では、もう昔ほどみかけないようです。
味の時計台は、店舗によって、けっこう味が違いますが、もしかして、調理人の個性を尊重する、それが「コダワリ」なのかも?!
チェーン店は評価が低くなるのは仕方ないとは思いますが、それでも、「さんぱち」や「山岡家」と並び、味の時計台も「札幌ラーメン」を構成する一員であることは間違いありませんよね。
北旅さんの言う通り、今でも生き残っている以上、工夫や進化もしているんでしょうね!
でもスープまで飲み干した写真を見た瞬間、ほんのちょっと「都産子」へと進化しつつある北旅さんを思い浮かべ寂しく思いました(^^;
そうそう。味の時計台。
今のように店舗数が多くない頃はどこでもそれなりに美味しかった。
駅前のお店は特に好きでしたよ(^^)
ある時から全体的に味が変わってきて、特に店舗によっては滅茶苦茶しょっぱかったり(作り手の問題なんでしょうね)とバラつきが多くなったのも残念。
今はそちらに全体としては「退化」を感じてしまい、拳を振り下ろしたくなることが多いです。
(ちなみにお店の名誉のために書いておきますが、今でもホッケーの試合後などチームメイトと一緒に良く食べに行くお店のひとつ。
それなりの美味しさとワイワイ話をしながらラーメンを啜れる空間を持つ店舗は好きです(^^))
スープの色合いと麺…Σ(- -ノ)ノ
挽肉のオコゲかと思いきや、
白ゴマならぬ黒ゴマ…Σ(・艸・*)エェ!マジ?
しかしながら時間も時間なので、
夜食にズルズルと食べたくなりました^^;
明日は、まさかの19℃にもなるサッポロ…
近場をぷらぷらしてこようと思っています^^
- p.s. -
ニシン漬・・、仕込みはそろそろ終盤です♪
200円ぽっちけちんな