札幌の吹雪を羨ましく思った日

先日、手稲の初冠雪の記事を書いたと思ったら、あっという間に11月も終り。
目が疲れやすいのは相変わらずですが、PCの閲覧を最小限にして過ごした結果、ようやく眩暈感は完全になくなりました。

日本シリーズは、ファイターズが負けてしまいましたが、22日には、某金満球団の日本一パレードが銀座で行われたニュースを伝えるTVで、ちらりと札幌のこともアナウンスされ、同じ日にパリーグ制覇のパレードが行われたのを知りました。
銀座のパレードは紙吹雪がなかったようですが、札幌に住んでいた時に見た、あのパレードの紙吹雪の舞う光景を思い出すと、紙吹雪のないパレードは寂しい気がします。
2006年、北海道移転後初優勝の時は、散った紙吹雪による交通への影響が懸念され、当初は禁止とされたものの、前年の千葉ロッテのパレードで紙吹雪が使用されたことから、「他市でできることがなぜだめなのか」と苦情が殺到、一転、容認となった経緯があります。

私自身、その時まで、優勝パレードに限らず、大規模な紙吹雪の舞う光景は見たことがなかったので、華やかで幻想的な雰囲気のパレードに大興奮したことを覚えています。

さて、パレードが終われば、道路は紙吹雪で覆われ、カラフルな紙吹雪も、一転、ゴミと化します。

メインストリートには、どこからともなく清掃車が現れ、


一気に回収して行きますが、それよりも面倒で手間がかかるのが、歩道や、脇道に溜まった紙吹雪。

ボランティアスタッフによるパレード後の清掃も計画されていましたが、一般市民にも協力が呼びかけられていたので、私も軍手とゴミ袋持参で行き、清掃作業に参加したのでした。
2006年も、それなりに順調に終えることが出来た清掃作業ですが、翌年は、明らかに一般市民の参加も増えて、より手際良くなっていました。今年は3回目ですから、過去2回以上にスムーズにできたことと思います。
何となく、本物の雪かきに通ずるところがあるような気もしますし、やはり、12球団の本拠地の中で、最も雪の似合う街の本領発揮といったところでしょうか。
★札幌道路事務所のサイトより
2007年日本ハム優勝記念パレード後の清掃活動
★★★★★
さて、以下は、過去5年のセ・パ両リーグの優勝チームと、パレードの動員数です。
2005-阪神(40) ★ロッテ(24)
2006-中日(35) ★日本ハム(14)
2007-中日(55) ★日本ハム(8)
2008-巨人(-) 西武(7)
2009-巨人(34) ★日本ハム(11)
( )内の数字は万人
2010.11.23追記
2010-中日(50) ★ロッテ(20)
ソフトバンク(25-リーグ優勝パレード)
注:ロッテの20万人の報道で、「5年前より3万人多い」とありましたが、数字が合いません。動員は主催者発表ほか、かなりアバウトな数字だと思うのであくまでも参考値です。
この内、紙吹雪が舞ったのは、西武を除くパリーグの4回だけで、セリーグは紙吹雪なし。(注:2007年のドラゴンズは、中日ビルの前で水に溶けるデンプンでできた紙吹雪が使われたという記事を見つけましたが、ビルの上から舞う紙吹雪はなかった模様。ちょっと不確かです。)
過去には、40万人を動員した横浜でのパレードで紙吹雪が舞ったことはあるものの、規模が大きくなると、交通規制等の関係から、後片付けに時間のかかる紙吹雪は使えないのかもしれません。
と書きつつ、昨年の西武は所沢でパレードを行いましたが、7万人規模なのに紙吹雪なしでした。
実は、何度も優勝している西武ライオンズですが、過去、一度も優勝パレードを実施したことがなく、意外にも、昨年が初のパレードだったので、紙吹雪まで手が回らなかったのではないでしょうか。
まさか、「紙吹雪OK=田舎都市」ということで、千葉への対抗意識から、「埼玉は都会だもんね。だから紙吹雪なんかしないもんね。」とか、思っていたりして。
とまあ、理由はともかく、紙吹雪ができない街もある中で、紙吹雪が定着した札幌のファンは幸せなのだと思います。

ということで札幌のみなさんは、また来年、「札幌の天気は晴れ、駅前通りは紙吹雪」という天気予報が流れることを夢見て、これから続くであろう本物の吹雪に耐えていって下さい。

今年も見に行きたかったなぁ…。
★★★★★
(2010.11追記)
2010年は、ロッテ、ソフトトバンク、中日がパレードを行いました。(上記表にも追加)
その中ではロッテが紙吹雪を行いましたが、テレビのニュースでその光景を見て、紙吹雪がやけに大きく見えるなと思って調べてみたら、14×7cmとのこと。ほぼ千円札(15×7.6cm)と同じ大きさですが、かなり大きいですね。
札幌の紙吹雪は3cm~4cm角だったので、かなり大きさが違いますが、これくらいの大きさの方が、ひらりひらりとゆっくりと綺麗に舞うのでそうしたらしいです。
記憶をたどってみると、札幌の紙吹雪は小さすぎて、何だかゴミかチリのように見えたし、写真映りもイマイチだったと思います。また、ロッテファンのブログによると、井口選手が「紙吹雪の紙が大きすぎる」と言ったそうで、「確かに、大きくって何かをぶつけられたような感じもします。」と、感想が書かれていました。
また、札幌では新聞紙の他に、12色((20色との報道もあり)の色紙が入っていましたが、ロッテは新聞だけのようでした。晴れた日には陽光を浴びてカラフルな紙が舞い落ちるのが分かり、それはそれで綺麗でしたが、「吹雪」なので、白一色(新聞紙は真っ白ではありませんが)というのも、良いと思います。
大きな紙にしたのは、後始末で拾いやすいことも考慮されたようですが、確かに札幌で紙拾いをした経験で言えば、小さい紙だと紙全面が道路に密着してしまうので拾いにくかったです。
このこともあって、後片付けも15~20分で終わるという手際の良さだったようです。札幌のパレード1回目は、前年のロッテのパレードをお手本にしたのですが、後片付けを住民が手伝うというやり方も引き継がれ、今では当たり前の光景になっているのはとても良いことだと思います。
これからも、地域によって工夫して、綺麗な紙吹雪が舞うといいなと思います。
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(2009年11月下旬のある日)
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この記事へのコメント
今年は行けませんでしたが
わたしも過去2回の
優勝パレード行きました♪
ズット 野球は見ないし
興味もない 私でしたが
日ハムが 来てからは
ついつい 見入ってしまいます
たった数年で これほどまでに
道民の心に 定着した日ハム
球団にとっても
道民にとっても
すばらしい決断でしたよね
私は東京にいた時も日ハムの試合を見たりしていたのですが、北海道では馴染みの薄い、地味な球団でしたから、移転が決まった当初の盛り上がりの低さに、「そりゃそうだよな~」と思いつつ、「本当に大丈夫か?」と心配でした。
道民の関心が日ハムに向けられたのは、やはりあの、新庄選手の入団が大きかったと思いますが、それ以降、道民の心に定着していった過程は、中々、感動的だったと思います。
パレードの紙吹雪の光景は、紙吹雪の準備や清掃も含め、道民と球団の良い関係を示す、象徴的なシーンだと思うので、今後もトラブルなく続けていって欲しいと思います。