北海道な日々でした!

予定通り7月25日のフェリーに乗り、翌朝、新潟へ上陸。その日の午後、無事に東京へ到着しました。
北海道を離れて、早や1ヶ月。
実家の部屋を整理し、8月1日に荷物が到着し、何とか東京での生活を再スタートさせたのですが、実家にはネット環境がなく、結局、いろいろとあって、自分の部屋に光回線を設置するまでに、どんどん時間が過ぎ、あっという間に8月末になってしまいました。
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さて、いきなり話は変わりますが、北海道弁の特徴のひとつに「今、もしくはこれからのことなのに、何故か過去形を使う」というのがあります。
例えば、電話をかける時、「もしもし、北旅と申します。毎度、お世話になっております。」と言うところを、北海道では、「もしもし、北旅でした。毎度、お世話様でした。」となるのです。
サポートセンターなどで、最後に、「担当は××でした。」なんていうのはありますが、まだ何も話してないのに、「もしもし、××でした。」といきなり言われると、「はい、どうも~。」と電話を切ってしまいそうな雰囲気になり、違和感を感じたものです。
ちなみに、この「過去弁」に初遭遇したのは、北海道に来始めた頃、今から15年以上前のことでした。

パブ(女性のいる店)で飲んだ後、店を出てススキノを歩いていると、客引きのオッサンが近づいて来て、「女の子は良かったですか?」と聞いてきたのです。「何でコイツに、女の子が良かったか(かわいかった)どうか、感想を述べなきゃならんのだ!?」と思い、無視したのです。
ホテルに戻ってから、「そう言えば、何でアイツは、女の子のいる店にいたことを知っていたのだろう?」 「もしかしたらニヤけた顔をしていたのだろうか?」と、何となくひっかかり、酔っ払っていたにもかかわらず、この日のことは記憶に深く刻み込まれたのでした。
そしてその後、「過去弁」のことを知った時、謎が解けました。客引きは、「(これから、)女の子(のいる店)はいかがですか?」と誘っていたのですね。
今なら、「過去弁」もネット上で紹介されることも多く、認知されつつありますが、当時は情報が少なかったので、私が知らなかったのも当たり前で、「いや~、なまらかわいい子で、良かったさ~。」なんて答えていたら、かなりマヌケでした。
それにしても、「これからのことなのに、なんで過去形で言うのか」と思うのですが、どうやら、過去形にすると、「ていねいな言い方」「やわらかい言い方」に聞こえ、敬語的な意味合いになるのだそうです。
何故、過去形が敬語になるのか意味不明ですが、ファミレスなどで、注文を繰り返した後に、「以上でよろしかったですか?」と聞くケースが多くなってきたのも、そんな背景からのようです。
ちなみに、北海道や東北では「こんばんは」のことを「おばんです」と言うのですが、これも北海道では、過去形で、「おばんでした」と言う方が多いようです。
ていねいに言うのなら、「おばんでございます」と言えば良さそうなものですが、そうするとさらに、「おばん(様)でございました」にエスカレートして行くので、もう何が何だか…。

そうそう、「おばんです」といえば、小樽の花園町に「小料理 おばんです」という店があるのですが、北海道なんだから「小料理 おばんでした」にすればいいのにと思ったことがあります。
あと、オバちゃんに、「オバンです~。」と言われると、心の中で、「言わなくても、オバちゃんなのはわかってるから!」と思ったりするのですが、「オバンでした~。」と言われると、「過去形で言っているけど、アンタ、今、現役のオバさんですから!」と、ツッコミたくなるのです。
いや、「オバン」と「お晩」はアクセントが違うのはわかっていますけどね。性格悪いので、つい。
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ということで、「過去弁」の説明は以上で、ようやくこの記事の本題です。
これから、北海道にいた時のことを書いていこうと思うのですが、もう北海道に住んでいるわけではないので、「北海道な日々」はやめて、「北海道だった日々」に改題しようと思っていました。
でも「だった」と過去形にしてみると、「ああ、もう自分は北海道にいないんだ…。」という事実を強く感じ、寂しい気分になるので何かイヤだなと思い始めていたのです。
そこで思いついたのが、「北海道な日々でした!」です。
「過去弁」を装うことで、これからのことっぽく聞こえるかもしれないし、「過去弁」の敬語的な意味合いに、「北海道な日々」をこれからも大切にしたい私の気持ちを込めています。
「本当はこれからのことなのに、過去形で言う」という本来の用法からすれば、「実際に過去のこと」なので誤用なのですが、そもそも、「過去弁」自体が誤用みたいなもんだから、これでイイノダ!
ということで、「北海道な日々」を「北海道な日々でした!」に改題した理由、お分かりいただけたでしょうか?
それにしても、東京に戻っても、「どうでもいいこと気にする性格」は健在です。コマッタモンダ…。
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東京に戻ってからのことは、別ブログの「内地でオレも考えた」に書くことにしました。右上のバナーで移動できるので、そちらもよろしくお願いします。
…と思ったのですが、北海道に関することはやっぱりこちらにまとめることにして、北海道にあまり関係のないことを別ブログに書くことにしました。(2010.02)
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(2009年08月下旬のある日)
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この記事へのコメント
お元気でしたか~?
東京は
まだまだ暑いのでしょうね
札幌は 朝晩
涼しいを 通り越して
寒いくらいです
では
続きを楽しみにしております
>どうでもいいこと気にする性格
久しぶりでも北旅節が健在でなんだか嬉しいやら、ヤレヤレと思ったりするやら(笑)
過去弁は私も東京時代に随分言われました(^^;;
仲の良い取引先に電話をした時
『毎度さま!大盛上等株式会社ののマンボウでした。』
『はいはい。そうでしたか。ではサヨウナラ』
ガチャン!
洒落ですぐに電話を切られたのには思わず苦笑(^^;;
こうやってあらためて分析されると面白いですね。
あ、私のブログもタイトルを変えようかな!!
『大盛上等!デブでした』日記。
今、太っていてもなんとなく過去のことのように煙に巻く効果がありそう(笑)
お久しぶりです。
ようやく復活しました。
今年は猛暑ではなく雨の多い夏だったので、思ったほど苦労せず過ごせました。9月も本来なら残暑が厳しいはずですが、ここ数日は涼しくて、何だか拍子抜けです。
お久しぶりでした。北旅でした。
って、マンボウさんもやはり過去弁使いでしたか!
そうです、そうです、本当にわざと切ってしまいたくなるような違和感は、8年間住んでも慣れることはなかったですね。ナンカ、おかしいんですよね。
>『大盛上等!デブでした』日記。
過去弁本来の用法からすれば、「大盛食って、これからデブになるぞ宣言」ですね。ふふふ、今の状況からは、そちらの方になりそうですね…、健闘を祈ります。(もはや、他人事。高見の見物とも言う。)
あ。。。失礼…。発音違う違う!!
ですが、その部分にえらく反応しますぅ。
性格悪くないですからっ!!!
タイトル変わったので変更登録しないと。。。
でもでも、なんだかまだ近くにいらっしゃる気がしてなりません^^
これでイイノダ(笑)
なんだか、そういう語録聞くとホッとします(*^。^*)
今日、たまたま「にゃんこ」を見る機会がありまして
チャトラがいたので「キジトラだったら北旅さん喜んだのになあ」って思ってました(笑)
びっくりタイミングでした^^今日、この事伝えられてよかったー(*^^)v
では、でわぁ…また読みに来ますぅ。
お晩でした。(と、一応漢字で書いておく)
札幌ではほとんど見なかったノラ猫ですが、こちらに帰って、ノラ達のタマリ場を発見! 最初に出会ったクロちゃんはとっても人懐っこくて、道端で1時間近く遊んでしまい、昨日はキジトラにも遊んでもらいました。
東京に帰ってからの、数少ない楽しい出来事です。
いや~、
『北海道な日々でした!』のタイトルを
見た時には、そろそろなんだなぁと、
非常に嬉しかったのでした^^
この日を指折り数えて待っていましたョ(。-∀-)
改題した理由、よくわかりましたョ!
そして“どうでもいいこと気にする性格”…
これがなきゃ北旅さんではありません^^
よって、今後も北旅節を楽しみに、
また寄らせて頂きますねっ♪
書くのが遅くて、タイトル決めてからすごく時間がかかりました。久々でウエブリの手順も忘れていたし。
どうでもいいことを気にすると、それなりに疲れるんです。北海道ならいいのですが、東京だとストレスが溜まるので、また胃カメラを飲むハメになるとイヤなので、ホドホドにしたいのですが…。