すすきの交差点~ロビンソンと新時計塔
札幌駅前通り南4条、通称すすきの交差点にあったロビンソン百貨店が1月18日に閉店しました。
初めて札幌に来た時、友人と、すすきので飲む約束をし、待ち合わせ場所に指定されたのが、「地下鉄すすきの駅のヨークマツザカヤ」。
「ヨークマツザカヤ」なんて聞いたこともなかったのですが、初めてのススキノの思い出と共に、その名は心に刻み込まれ、それからは、ススキノで待ち合わせる時は、いつも「ヨークマツザカヤ」。
数年後の1994年3月に、ヨークマツザカヤはロビンソン百貨店となり、札幌を訪れてそのことを知った時は、「え~、なくなっちゃったんだ~。」と、ほんの少しだけ寂しかったのを覚えています。
まあ、建物自体がなくなったわけではなく、それからはロビンソンが待ち合わせ場所になりましたが、なんとなく「ロビンソン」というのがしっくりこない。
私の中で「ロビンソン」と言えば、
古過ぎて知らない人が多数だとは思いますが、「人間風車」こと、ビル・ロビンソン。(ちなみに、技を受けているのは、若かりし頃のアントニオ猪木!)
ススキノ十字街ビルのロビンソン。略して、ビル・ロビンソン、とは言わないか…。
それはともかく、よ~く考えてみたら、待ち合わせたことはあっても、ロビンソン百貨店の中には入ったことがないかもしれません。
そんなわけで、個人的には「ヨークマツザカヤ」に思い出はあっても、実は、ロビンソンには、さほど思い入れはなく、1月18日の閉店の日にも、わざわざ様子を見に行ったりはしなかったのですが、
先日、すすきの交差点を通った時、ビルにあった「Robinson’s」の文字がなくなっているのに気がつくと、
やっぱり何だか少し寂しい。
★★★★★
しかし、消え行くものばかりではありません。
すすきの交差点に、3年ぶりに時計塔(正式呼称は時計付き街路灯)が設置されたのです。
1983年に設置された初代の時計塔は、2005年の地下鉄南北線の工事に伴い一時的に撤去されたのですが、老朽化しており、復活するかは未定だったようです。
しかし、昨年の10月25日、新しくなった2代目時計塔が交差点に復活!
とは言うものの、設置されたのにしばらく気が付かず、初めて写真に撮ったのが、ホワイトイルミネーションの夜景を写しに行った12月初旬のこと。
と言うかですね…。
ええい! もう、正直に告白してしまうと、
「実はこの場所に時計塔があった記憶がありませ~ん!!」
撤去が2005年の11月頃ですから、札幌に住んで、4年半はここにあったハズなのに…。
ようやく探し出した初代の写真を見ると、そう言えば見覚えがある気がする。
同じアングルで2代目を写して比較してみると、以前より低くなり(初代は12m、2代目は9m)、全体的にスマートな印象です。
この時計塔。ススキノの新しいシンボルとして、雪まつり時期に行われる「すすきの氷の祭典」のポスターにも使われています。
ポスターで見るイメージは、氷っぽくクリスタルな感じですが、
実際は白の鉄製で、地味で華やかな感じはありません。
特に今の時期はモノトーンの世界になるので、個人的には、もう少し青っぽい感じか、初代のようなシルバーの輝きがあった方がいいと思うのですが、札幌市民の評判はどうなのでしょうか?
な~んて、この場所に時計塔があったことすら忘れていたので私も偉そうなことは言えません。
でも、ロビンソンの閉店の他にも、丸井今井がヤバそうだったり、小樽のグランドホテルが来月15日に閉館とか、暗いニュースが多い中、文字通り、ほんの少しでも灯りをともす出来事として、何はともあれ、復活した事は喜ばしいことだと思うのです。
そうそう。ロビンソンで思い出すもののひとつに、スピッツの「ロビンソン」がありますが、調べてみると、ナント、この「ロビンソン」は(タイの)ロビンソン百貨店のことらしい。
ネットに書かれていても鵜呑みにはしない、疑り深い性格なので、「本当かな~。」という気はしますが、実際にロビンソンでは、閉店する日にもこの曲が流されていたようです。
スピッツ「ロビンソン」 YouTubeはこちら (注:音が出ます。)
いつもの交差点で 見上げた丸い窓は
うす汚れてる ぎりぎりの三日月も僕を見てた
待ちぶせた夢のほとり 驚いた君の瞳
そして僕ら今ここで 生まれ変わるよ
うす汚れてる ぎりぎりの三日月も僕を見てた
待ちぶせた夢のほとり 驚いた君の瞳
そして僕ら今ここで 生まれ変わるよ
スピッツは好きだし、「ロビンソン」も好きな曲ですが、ロビンソンの閉店を思って歌詞を読むと、ジンと来る部分もあります。
新聞によれば、閉店の日には、従業員手書きのカードを添えたスイートピーが、お客様へ配られ、店長の「ありがとう札幌、そして、さようなら札幌。」のあいさつと、スピッツのロビンソンがBGMとして流れる中、シャッターが下り、営業を終えたそうです。
別れとかそういうのは昔から苦手だし、歳をとって涙腺がきわめてヤバイ状態になり、こういうのを読むだけでウルっとしてしまいそうなので、実際にそんなシーンを見たらアブナイアブナイ。行かなくて正解でした。
スイートピー (学名:Lathyrus odoratus)
別名 : カオリエンドウ(香豌豆)
花言葉 : ”門出” ”別離” そして、”優しい思い出”
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(2009年01月下旬のある日)
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この記事へのコメント
ここの交差点角2Fにありました
「ウエシマ」という喫茶店で
うえいとれすの バイト
しておりました(^^
その頃は 交通安全と書かれた
標識のような物が
立っていたような・・・
今はマクドナルドに
なっちゃってますけどね
「ウエシマ」という喫茶店、検索してみたところ、わりと有名だったようですね。そうですか、そうですか。うえいとれすですか。
それにしても、「喫茶店」という言葉自体が、今はもう、レトロで昭和な雰囲気になってしまっているんですね~。
初代時計塔には、「交通安全」と「暴力団追放」の標語のようなものが書かれていましたが、新しい時計塔には何も書かれていなくて、ここにも時代の流れを感じます。あと10年したら、すすきの交差点の風景も大きく変わっているような気がします。
暮れに ロビンソン地下で 蟹をたくさん買って
帰宅したのが なつかしいです。
早いもので 4回目の冬を札幌でむかえています。
わたしも一回だけ店内に入った事があります・・
バニーちゃんのお店があってね。
会員制のお店だったのですが軽く食事もできたので。
よくお邪魔しては
その容姿端麗さにあこがれていました。
うっとり…でした。
今は街中にもきれいな女の子たくさんいるけれど
その頃はすすきのに、きれいな人たくさんいたから。
そのうちに、バニーちゃんの職業病も教えてもらったり。
あんなにきれいな子たちを
毎日見に来るおじさまたちがいるのは当たり前だと思っていました。
ヨーク前。
ロビ地下。
いつも待ち合わせるのが楽しくて。
なにか起きる気がいつもしていました。
今では、36号線をたまーに超えると再起不能なくらい飲んじゃうので、しばらく近寄らないんだろうなあ…。
イトーヨーカドーができたら
またちょっと様子が変わるかな?
マサムネくん…。
スナフキンなイメージです。
ライオンロビンソン店に行く率が高いので、これまで通りなのですが、
ここに入っているペットショップは犬より猫率が高いです。
ちなみに子供の頃プロレスごっこでよくダブルアームスープレックスをやりました。
ワンハンドバックブリーカーやって自分の膝怪我しそうになった事も、
そうなんですよね。観光客相手の市場で買うより、百貨店等で買う方が、意外にキチンとしたものが手に入るんですよね。長女さん、賢い!!
ロビンソンの店内に入られたということは、札幌にも来られたことがあるのですね。次回は、新しい時計塔もご覧になってみて下さい。
早いもので、私も、札幌で8回目の冬です。
バニーちゃん。それはもしや、昨年閉店した、「The Royal」か「エスカイヤクラブ」のことですか?
私も、社会人になったばかりの頃、時々、上司に連れられて東京の店に行きましたが、胸元のライターにドキドキしたのを覚えています。何だかバニーのいる店って大人な雰囲気がありますよね。
ヨーク前!
記事を書く時、「あれ、ロビ地下って言うけど、ヨーク地下とは言わなかったよな~。何て言ったっけ?」と思いつつ、結局、思い出せませんでしたが、そうそう、ヨーク前。2回目からは、友人もヨーク前って言っていた気がします。しかも、ちゃんと地上で待ち合わせてたし。
昔は、待ち合わせた相手が来ないと、「あれ、ここで良かったのかな?」なんてソワソワしながら待ち、相手が現れるとそれだけで嬉しかったり。携帯のある今より、待ち合わせ自体が楽しかった気がします。
>スナフキンなイメージ
あ~、ホントだ。
歳とってから、ますますそんな感じになってきたかも。
ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと待って下さいよ。私、もしかしたらずっと勘違いをしていたかもですが、くろさんって、男性?
まさか、女性でプロレスごっこ、ましてや、ダブルアームスープレックスやら、ワンハンドバックブリーカーなんかしないですよね?
他の方のブログでのコメントなども読んでいましたが、文章が丁寧で穏やかな感じだからですかね、どういうわけか、ずっと女性だと思い込んでいました。
いやいや、失礼致しました。というか、女性でプロレスごっこをしていたとしたら、それはそれで、最高ですが。